私の決意 (平成22年12月)

2011.11.09

(平成22年12月発送文より)
 
私の決意
 
謹啓 師走の候、皆様にはますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
 
平素は議会活動、後援会活動に対し深いご理解とご支援を賜り、心より厚く御礼申し上げます。
 
平成十九年、皆様のご支援で四度市政へお送りいただきましてから、今任期も残すところ七ヶ月足らずとなりました。今期前半は二年連続で厚生常任委員会と出資団体改革調査特別委員会に所属し、福祉の充実や出資団体の統廃合等について議論を重ねてまいりました。また、後半の二年間は会派の会長として議会活動に誠実に取り組んでいるところであります。
 
さて、私のライフワークの一つであります創成川通り連続アンダーパスが平成二十一年度、ついに完成いたしました。都市交通の渋滞緩和を評価する声も多く、その地上部には自然の彩りと潤いをもたらす親水広場も少しずつ姿を見せつつあります。また、私のもう一つのライフワークであり、一期目より提言を繰り返してまいりました「栄町バスターミナル」は用地確保の目途が立ち、二十三年度内に交通広場としての整備を目指し、本格的に始動する予定です。
 
これらの事業は、私が議会で何度も提言をしてきたものであり、その一つ一つが着実に実現されていくことは喜びであり、更なる挑戦の意欲を感じます。
 
今日、札幌を取り巻く経済環境、雇用環境はきわめて厳しい状況です。一方、世界の情勢は国境を越えて人や物やお金、技術、情報が自由に行き交うボーダレス時代を迎えています。今、求められているのは、このような環境の変化に対応しうる経済基盤の確立です。
 
札幌は北緯43度の積雪寒冷地という冬期は比較的厳しい自然条件にありながら、地球規模で見ても突出した人口を抱える都市として発展して来ました。札幌の気象条件を克服した都市機能は世界に誇るものですが、私は冷涼な気候や積雪といった札幌の自然条件そのものが経済発展の鍵を握るものと考えています。現在、地球温暖化対策や二酸化炭素排出規制が叫ばれていますが、札幌の冷涼な気候を自然冷熱による省電力化は、IT化の急速な発展によって消費電力が急増する社会がまさに求めているものです。すなわち、札幌の冷涼な気候や雪による冷熱エネルギーを活用し、省電力化の技術開発、導入をすすめ、道外から雪冷房を利用したサバー基地やコールセンター、大規模機械工場などを戦略的に誘致すれば、経済を活性化させ雇用の拡大を計ることが可能です。また、高気密、高断熱住宅等のノウハウや除雪、ロードヒーティングや融雪技術など積雪寒冷地独自の高い環境技術をロシアなど北方圏の国に向けて発信していくこと。マイナスの条件をプラスに転換する知恵そのものを輸出することも有効なのではないでしょうか。
 
さらに、札幌の背景には北海道の豊かな自然があることを忘れてはなりません。北海道の安全・安心な食材や豊富な森林資源を産学官連携や、農商工連携で知恵を結集し、付加価値を高め北海道、札幌ブランドとして世界のマーケットに向けて発信する。北海道と札幌の連携による新産業の育成も経済活性化の鍵です。
 
さらに、観光、イベント、プロスポーツの役割も重要です。北海道・札幌を代表する三大イベントの「さっぽろ雪まつり」の経済効果は約三百二十億円、「YOSAKOIソーラン祭り」は二百三十三億円、そして「プロ野球日ハム戦」は約二百億円の経済効果があるといわれています。一方で、札幌の既存施設や自然遺産の中にはその魅力が十分に生かされていないものがあることも事実です。伝統ある札幌市円山動物園の入場者数は年間約九十万人で、近年観光スポットとして注目を集めている旭川市旭山動物園の200万人には遠く及びません。最近ブームになっているフイルムコミッションも積極的な取り組みが必要です。
 
福祉の充実も重要です。近年、札幌で忘れることの出来ない二つの事件がありました。一つは一昨年、十九才の女性が小学校六年から母親によって監禁され続けていた事件であり、もう一つは今年春のグループホームの火災によって九人の高齢者が焼死した事件です。いずれも行政側の甘さが指摘されるところですが、地域との連携などによって悲劇を防ぐことは出来なかったのでしょうか。全国で後を絶たない乳幼児や児童の虐待、不明高齢者問題を解決していく鍵となるのが「地域力」や「ご近所力」であると私は思います。
 
札幌市民の最も切実な要望は、「除雪」に変わって近年、「犯罪のない安全・安心な街づくり」となっています。地域は、女性にとっても子供たちにとっても高齢者にとっても便利であると同時に安全・安心なものでなくてはなりません。そこで私は「更生保護事業を支援する協議会」を超党派十四名の議員と共に立ち上げました。ともすれば被害者の立場だけから捕らえがちな犯罪というものをもっと広い視野から受け止め、行政、企業、その他の民間団体と連携を計りながら、再犯防止を含め犯罪のない明るい社会をつくことが目的です。そして、この「犯罪のない安全・安心な街づくり」のためには、地域で活躍する町内会をはじめ、ボランティアやNPOの皆様の「地域力」や「ご近所力」が必要なのはいうまでもありません。行政とのパイプとなりながら、地域力をサポートし、子供たちも、高齢者も、障害を持つ人も、子育て中のお父さんお母さんも、すべての人がぬくもりや潤いを感じ、若い人たちがそこで生き、そこで働くことを夢見るような魅力的な東区、札幌の街づくりを目指します。
 
札幌の経済・福祉・地域を東区発信のパワーで元気にしたい。札幌市民が東区民が今本当に求めている「本音」に耳を傾け、本気の政治姿勢で全力疾走する決意です。
 
今後ともご指導ご支援のほど宜しくお願い申し上げ、私の決意表明とさせていただきます。
 
謹白
平成二十二年十二月吉日
札幌市議会議員 鈴 木 健 雄