美香保公園ラジオ体操会反省会と表彰式
2014.11.10
▲おめでとうございます。今年度は指導部武田百合子さんが、個人の部で札幌地区表彰を受賞されました。この地区表彰は年に2人で、ラジオ体操を25年~30年継続していなければ対象とならず、地域での普及活動や健康づくり活動など、さらに札幌地区連盟(札幌市・江別市・千歳市・恵庭市・北広島市・石狩市・当別町・新篠津村)に対しても大きな貢献がなければ表彰されないもので、大変な努力を必要とする価値あるものです。
美香保公園ラジオ体操会30周年記念誌寄稿より (平成19年11月)
緑が香り立つ公園である。
ニセイアカシアの古木がある。
サクラがありシラカバがありニオイヒバがある。
ネグンドカエデやヤチダモが多いのは、湿地であったこの土地本来の植生に忠実である。ポプラの大木も立派なものだ。
昭和二年、宮村、柏野、大塚三氏の頭文字をとってミカオ公園と名づけられたとある。
今年で八十才になるこの美香保公園がなければ、美香保公園ラジオ体操会は存在しなかったことは事実だろう。
それではラジオ体操自体はいつ始まったのだろうか。一九二八年、当時の逓信省簡易保険局が制定したのが始まりである。こちらは七十九才である。わずか一才ちがいの美香保公園とラジオ体操が幸運な出会いを持ったのは、今から三十年前の一九七七年のことだった。公園という自然に恵まれ地域に密着した環境とラジオ体操という誰もがいつでも気軽にできる身近な健康づくりをドッキングさせたことの意義は大きい。そしてそれは単なるラジオ体操の普及活動に終わらずに、地域ぐるみの健康づくり運動や青少年健全育成やリサイクルの活動を行う地域コミュニティーに発展し、美香保公園発信の健康づくりは今や全東区にひろがり、全国にもその名を知られつつある。
私は谷口前会長の後を受けて、この美香保公園ラジオ体操会会長にご指名をいただいてから数年後の平成十四年秋、市議会の私の代表質問で美香保公園再整備問題を取り上げた。
既成市街地の古い施設には安全性や利便性を考えると問題が多い。昭和二年生まれの美香保公園も例外ではなく、バリアフリーあるいはユニバーサルデザイン化され、利用する側のあらゆるニーズにこたえるものでなければならないという趣旨で美香保公園と周辺道路の再整備について提案をまじえて質問をした。その結果、平成十五年から、地域住民と行政との数度にわたるワークショップを繰り返し平成十八年には現在の姿となったことは、東区の顔でもあるようなこの古い公園に私が小さな足あとを残すと同時に、会長にご指名をいただきながらもこれといった貢献ができないことに焦燥を感じていた私にとっては雲が晴れて青空がひろがったような気持ちだった。
美香保公園から発信した健康づくりの輪は栄ヶ丘公園を守る会のラジオ体操会、新生公園ラジオ体操会そして北栄北ラジオ体操会と新たな広がりを見せ、それぞれがコンクールなどで優秀な成績をおさめている。そして美香保公園ラジオ体操会の健康づくりを支えているのが空き缶の回収などのリサイクル運動であり、その運動を通じての地域とのコミュ二ケーションが健康づくり運動の輪をさらにひろげていくというプラスの循環になっているのは喜ばしい。歴代の会長はじめ役員、会員のご努力や地域の方々のご協力があってはじめて、現在の美香保公園ラジオ体操会がある。心から感謝したい。
今後とも美香保公園ラジオ体操会に対し、一層のご指導ご協力をお願い申し上げます。
美香保公園ラジオ体操会
会長 鈴木健雄