丘珠空港から羽田までジエット機に乗ってみました。

2022.10.27

 東京はこんなに近かったのか、というのが率直な印象です。いつもなら東京便に乗るときは、千歳までちょっとした旅をしてからフライトということになります。東京へ日帰りというのは家と空港の往復を考えるとかえってきつく感じられました。ところがどうでしょう。丘珠空港は東区の自宅から、もちろん通勤ラッシュ前の早朝ということもあって、たったの10分余り。9時05分発のフジドリームエアラインズ、チャーター機まで搭乗ブリッジがないため空港ビルから歩きました。ちょっと東京までという感じです。

   そして離陸。やはり滑走路が短いため、急上昇という感じでした。雲一つない上空から見下ろすモエレ沼、さとらんどが何とも新鮮です。イサムノグチ設計のモエレ沼公園はまさに地球の彫刻だと感動しているうちに石狩湾が見えてきました。座席はエンジンがついている翼の上だったのですが、改良が進んでいるのか音も静かに感じました。いつの間にか眠りに落ち、目が覚めた時、右手に見事な富士山が見えました。10時55分羽田着。札幌行きのちょうどいい便があれば、お昼過ぎには自宅に戻れたところです。新型コロナウイルスの影響で打撃を受けた航空業界。国内には90の空港があり、国内線旅客数は前年比約67%の減少といわれています。
一方丘珠空港は前年比39%の減少で、その理由は他の空港に比べてビジネスや、医療面での利用が多いと言われています。
 
 観光による経済効果はどうでしょうか。札幌市の試算によりますと丘珠空港で道外路線一便が通年で一往復すると10億円の経済効果が見込まれるといいます。滑走路の延長や駐機場の増設については国によって事業実施が決定すれば費用の85%を国が、15パセントを地方辞自体が負担することが航空法で定められています。32年の完成を目指し250億円~350億円で300メートル滑走路延長で小型ジェット機は年中離着陸が可能になり1日当たりの発着便数は30便から70便に増える見通しです。
 札幌市は年内にも決定し国に要望する見通しです。
 
 
 
 
▲札幌の経済人らで企画したフジドリームエアラインズ(FDA)の丘珠―羽田間のチャーター便。