丘珠駐屯地協力団体発行「丘珠」への寄稿

2022.12.25

 新年あけましておめでとうございます。
 森孝義司令をはじめ丘珠駐屯地隊員の皆様ならびに協力団体各位におかれましては新しい年をご健勝でお迎えのこととお喜び申し上げます。
 昨年の世相を現わす漢字は「戦」。記録的な大雪と戦っていた二月、ロシアのウクライナ侵攻のニュースが飛び込んできました。この戦争を契機として、私たちは円安、物価高など、先の見えない経済不安との戦いを強いられています。
 暮れに国家安全保障戦略をはじめとする防衛3文書が閣議決定されましたが、日本の厳しい安全保障環境からすると、今がまさに防衛戦略の転換期と言えそうです。戦後、政策判断で保持しなかった反撃能力を持つことによって何が変わるのか。敵を倒すための反撃能力ではなく、それがこれまでの専守防衛の理念に沿った真の抑止力となって、日本の平和と安全を保障するものであってほしいと強く願うところです。
 今年も丘珠駐屯地協力会は他の関係団体とともに丘珠駐屯地の皆様が元気に訓練や演習にまい進できるよう地域の方々との懸け橋として尽力してまいります。
 ウサギ年のこの一年が、皆様お一人お一人にとりましても平和に向かって飛躍する穏やかな年となりますよう祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

                          丘珠駐屯地協力会会長  鈴 木 健 雄