平成26年度 私の決意
2014.04.29
世界で例をみないほどのスピードで進行する日本の少子・高齢化。札幌においても例外ではありません。この深刻な現状にどう対応するのか。少子・高齢を軸として政策を考えると同時に、経済が元気でなければ、福祉の充実ははかれません。
札幌に住む高齢者の6割以上が現状の住み慣れた場所で生活を続けることを望んでいますが、地域の現状は厳しいものです。市街地の空洞化で地域に昔からあった商店が閉店し、歩いて買い物に行っていた高齢者などが買い物難民となるケースもあります。また、公共交通のネットワークも地域の高齢者にとってやさしいものでなくてはなりません。私は栄町バスターミナルの整備をライフワークとしてきましたが、地下鉄駅を中心核とした交通弱者にも便利な「コンパクトなまちづくり」を進めてまいります。
札幌市民の市政に対する要望のトップは、いつの時代も「除雪に関すること」です。人口190万人以上を有する札幌の都市機能と経済活動を維持するのみならず、高齢者などにやさしい、きめ細かなものでなくてはなりません。また要望の2番目は「犯罪のない安全・安心なまちづくり」ですが、予防・啓発活動と同時に犯罪の起きない環境を、関係機関や地域の皆様と一体となって取り組んでまいります。
日本全体が人口減少の時代にあって、札幌の人口は今もなお増え続けています。
しかし、これは出生による自然増ではなく、地方からのとくに高齢者の流入による社会増です。この裏には地方の深刻な人口減少の加速があり、北海道全体を考えれば喜べない現象です。地方が疲弊する今こそ、北海道と札幌が強味・弱味を補完しあいながら、北海道・札幌の魅力を国内外に発信していかなければなりません。さらに、地元にブランド企業の少ない札幌においては、若い人たちの首都圏などへの流出も深刻な問題です。新産業の育成や誘致など、札幌の経済に活力をあたえていかなくてはなりません。
札幌の経済・地域を東区発信のパワーで元気にしたい。子供から高齢者まで、すべての市民が住んでいてよかったと思えるまちづくりを目ざします。
平成26年4月11日
札幌市議会議員 鈴木 健雄